第4回登記塾(売買登記)

 第3回の続きからで、必要書類③の売主の方の印鑑証明書についてです。

 添付する売主の方の印鑑証明書は発行後3ケ月以内のものです。

印鑑証明書を添付する趣旨は、登記申請書の押印が実印であることを証明して、申請人の申請意思ないし本人の関与を担保させるためです。

 印鑑証明書については、原本還付をすることができません。

 

 次に必要書類④の買主の方の住民票の写しですが、こちらも発行後3ケ月以内のものを添付します。住民票の写しを添付する趣旨は、買主の方の実在を証明するとともに、架空人名義の登記を防止する趣旨です。

住民票の写しについては、原本還付請求ができますので、原本とともにコピーを付け、原本還付処理をしておけば、原本は還付されます。

 

 次に必要書類⑤の登記申請する土地の評価証明書についてです。

市役所の税務課等で取得することができますので、申請する土地についての評価証明書を取得し、添付します。こちらも原本還付ができますので、コピーを付けて原本還付処理をしておけば、還付されます。

 評価証明書を添付する理由は、登記を申請するに際し、登録免許税という税金を支払うことになりますが、その登録免許税額の算定の根拠のためです。登録免許税額の計算方法は、評価額×1000分の10です。但し、現在は1000分の10ですが、今後順次変更される予定です。

 

 次に必要書類⑥のその他ですが、例えば、移転する土地が農地等であれば、農地法上の許可書等の添付が必要になります。

 その他にも場合によっては必要となる書類がありますが、基本的には上記に記したものとなります。

 

 必要な添付書類が整ったら、申請書の作成を行います。登記申請書例は下記のとおりです。

 

            登記申請書

 

登記の目的  所有権移転

 

原   因  年月日売買

 

権 利 者  ○○県○○市○○町○○番地

             法 務 花 子  ㊞

義 務 者  △△県△△市△△町△△番地

             司 法 太 郎  ㊞(注・実印です)

添付書類

   登記済証(登記識別情報)  登記原因証明情報

   住所証明書   印鑑証明書

 

年月日申請 ○○法務局○○支局(出張所)

 

課税価格   金○○万○千円(注・評価証明書の評価額です。千円   

               未満は切り捨てます) 

登録免許税  金○万○千○百円(注・評価額の1000分の10

                です。百円未満は切り捨てます) 

       租税特別措置法第72条第1項による

不動産の表示

   所   在  ○○市○○町

   地   番  ○○番○

   地   目  宅地

   地   積  240.01㎡ 

 

 基本的な書式例は、上記のとおりです。不明な点は、司法書士にご相談下さい。

 

 

 次に、最後の4.譲渡所得や不動産取得税の申告等についてです。

です。

 譲渡所得は売主にかかり、不動産取得税については、買主にかかってきます。譲渡所得については各税務署、不動産取得税は各県税事務所の管轄になります。これらについて不明な点は、各税務署、各県税事務所又は専門家にご相談下さい。

 

 売買による所有権移転登記については、以上になります。

売買内容により手続に違いが生じることもありますので、不明な点は専門家にご相談下さい。

 

次回からは相続登記手続について記述していきます。

 

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